【任天堂】ポケモンGOの失速した理由を考察し、改善アイデアを本家ポケモンシリーズから学ぶ【位置情報ゲーム】
この夏、全世界を賑わせたゲーム、ポケモンGO。
リリース直後は、各所、スマホ歩きでポケモンを乱獲するトレーナーが現れ、社会現象になりました。
しかし、そのブームが去るのは本当に早かった。
まだリリース1ヶ月しか経っていませんが、もはや、あの頃の光景は見る影もないですね。
トレーナーらしき人は姿を消し、プレイしているのはポケモンGOオタクか、時間差で存在を知ったオヤジくらい。
ポケモンずかんを埋めた人も、周りにひとりもいないのではないでしょうか。
この記事では、なぜ、爆発的にダウンロードされたポケモンGOが、一気にしぼんでしまったのか、考察し、より良いゲームとなる提案をしたいと思います。
問題点その1 爽快感の欠如
人はなぜ、ゲームをするのか。
という、ちょっと哲学的な出だしですが、人がゲームをするのは、快感を得るため、というのが理由と考えます。
ポケモンGOには、爽快感が足りなかった。
ポケモンGOで爽快感を得る要素は、2つありました。
まず1つは、ポケモンの捕獲。
しかし、1つめのポケモン捕獲による爽快感は、巷に溢れるポッポやドードーやコラッタによりマンネリ化してしまいました。
たまに出てくるレアっぽいポケモンも、エフェクトとしては同じで、爽快感はありません。
出にくい、捕まえにくい、という差別要素も、どちらかと言えばストレス要素でした。
2つめは、ジム奪取。
都心のジムはスタートダッシュ勢により高CPのポケモンで埋め尽くされ、競争過多。
1週間もすればカイリューやカビゴンといった最強レベルのポケモンが溢れました。
挑戦する前から諦めるトレーナーが多かったことでしょう。
また、ジムは、義務的には挑戦機会がなく、多くのトレーナーは挑戦することすらしなかったのではないでしょうか。
ポケモン、位置情報ゲーム、AR等、要素としては非常に興味を引くのですが、ゲームとしては最低レベルの出来、というのが感想です。
問題点その2 シナリオの欠如
ゲームをしたい、と思わせるには、魅力的なシナリオも必要です。
ポケモンGOには、シナリオ要素はありませんでした。
なぜポケモンを集めるのか、集めてどうするのか、育成してどうするのか。
大多数の人は、ポケモンずかんを埋めることを目標としますが、それはゴールであり、中間目標がありません。
また、目標がひとつしかない、というのも問題で、全世界のあらゆる人がプレイするのだから、違った視点から遊べる要素も欲しかったです。
問題点その3 パラメータ不足
本家ポケモンには、6種類(HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさ)のパラメータがあり、わざを4つまで持ち、特性を活用してバトルできます。
複雑に要素が絡み合って、さらに運要素も多少絡んでこそ、ゲームは魅力を増します。
ポケモンGOには、CP、通常技、必殺技の3要素しかありませんでした。
ジムバトルも、深みは一切なく、基本は連打、たまにうまくいけば攻撃を避ける、という脳筋バトル。本家のバトルには遠く及びません。
おそらく運営的には、ジムバトルは付加的な要素、と捉えていたでしょうが、ユーザの離脱を抑えるためには、対人要素は欠かせません。
ユーザが継続的にプレイしてくれるためには、ここが一番の改良の余地があると考えます。
改善案
ここからは、ポケモンGOが再起を図るための改善アイデアを羅列したいと思います。
アイデアといいつつ、本家の機能を持ってくるのが多くなってしまいました。
他の斬新なアイデアで上記の問題点が解決できれば、ゲーム開発者冥利に尽きると思います。
・ポケモンのパラメータを本家と同等に
CPのみ、というのは明快でいいですが、ゲームとしてみると不満の方が大きいです。
各種パラメータを合算して、CPという形で表すのも手ではないかと思います。
・アイテム種類の拡充
アイテムもコレクト要素のひとつと捉え、化石やきんのたまのようなレアなアイテムを集めさせるのもいいと思います。
・ジムバトルの抜本的改良
ジムバトルは致命的にダメなので、抜本的に変更の余地があるでしょう。
ダブルバトルにして、戦略的要素を取り入れる
全国からアクセスできるジムをつくり、ランキングをつける
伝説ポケモンとのレイドバトル(大人数で対戦)
などなど、自由度も高いので、伸びしろが多いのもここ。
・シナリオの追加
順次ストーリーが進んでいく感覚がないと、ユーザは離脱しますので、是非ともストーリーをつけていただきたい。
・色違いの出現
カイリュー、カビゴン持ってても今や自慢できないです。ユーザは自己顕示もしたいです。その欲を埋めるには色違いは最高だと思います。
・ポケモンデコレーション
中間層のプレイヤーはナンバーワンよりオンリーワンを求めています。
本家では既にある要素ですが、女の子にもウケのよい要素なのではないでしょうか。
本家のX/Yであったように、ポケモンを愛でたい、という人は多いと思います。
以上です。
ポケモンGOがまた復活して、日本中が再び盛り上がる日を楽しみにしています。